こんにちは。イクメン野郎ことHIROSHIです。
「3歳までに決まる」というおろそしげな響きにひかれ、手に取った一冊。
人生の基盤は妊娠中から3歳までに決まる

小児科の医師である白川嘉継さんが、医師として様々な子どもや親と接する中で感じたとを交えて、科学的な見地から育児について語っています。
印象的な言葉が、
「7か月検診に、赤ちゃんの様子を見れば、思春期以降の子どもの様子がわかる」
題名の
「3歳までに」
は嘘じゃないか、と思いつつ。
7か月検診の子どもと親の様子を見れば、わかってしまうそうです。
自分の子どもがどのように育つのか、自分の育て方がどこに当てはまるのか、
そういったことを考えながらあっという間に読み進めてしまう一冊でした。
「3歳までに」
題名の3歳という節目。
これは脳の発達が3歳までに急激に進むことからきているようです。
ディズニーの英語システムで英語を吸収するのもこの時期のインプットが大事という話がありました。

グラフをみると、結構ショッキングです。
これがすべてではないでしょうが、この時期に経験したことはその後の人生に大きな影響を与えることは間違いなさそうです。
「女性脳」と「母性脳」
女性は出産や授乳を通して、脳のつくりがかわるそうです。
「女性脳」は関心の優先順位の一番が自分自身。
趣味や恋愛などを通して、自己実現を目指すそう。
「母性脳」は興味の対象が自分自身や自己実現から、子どもに変わるのだそう。
これを聞いた時に、妻が息子に対してこれでもか、と手を尽くしている姿に納得がいきました。
夫婦によっては、夫がその姿に嫉妬することもあるそう(笑)
私は違いますよ!!汗
ともかく、育休を取っている私は、母性脳にはなっていません。
が、それに準ずる形で子どもと接していく必要があると感じました。
母子の絆づくり
本の大部分は母子の絆づくりの方法について語られています。
父親である私は少し蚊帳の外感は否めませんでしたが、参考になりました。
子どもの時期に応じて、母子の絆をしっかりと形成していくことが、思春期以降の姿につながっていくのだそうです。
もし、そこで絆の形成ができない場合、
「愛着障害」
という形で、様々な弊害がでてきます。
わざと親が困る行動を取ったり、自傷行為に走ったりする場合、
愛着障害の可能性があります。
私にできることが何なのか考えさせられました。
終始、「脳下垂体」のような専門用語も多様され、科学的に証明された内容に基づいて話が進められています。
それでも、丁寧な解説、実例の紹介によって、非常にイメージがしやすい文章でした。
女性のことが中心に書かれていますが、育児に参加する男性がどのようなことができるのか考えさせられる1冊でした。
人生の基盤は妊娠中から3歳までに決まる
著者: 白川嘉継
出版社: 東洋経済新報社